2019.11.09
普段何気なく踏んでいるブレーキ。急に効かなくなったら怖いどころではないですね。
まず、なんでブレーキが効くのか? 簡単に説明するなら、挟んで止めているです。
真剣白刃取りを想像してみてください
ちょっと簡単すぎましたが、上の図の円盤みたいなものがディスクローターという部品。
これはタイヤと一緒に回っています(ちなみにタイヤを外すと上の図が現れます。)
そして、円盤の前の方にくっつているのがキャリパーとディスクパッドという部品。
キャリパーはディスクパッドを押しているのです。
これで大体想像がつくかと思いますが、タイヤと一緒に回っているディスクローターを キャリパーを介して、ディスクパッドが押しとめている。ということです。
真剣白刃取りなら、刀がディスクローターで、腕がキャリパー。手のひらはディスクパッドです。
重要なのは、一日何十回、何百回と踏んでいるブレーキは各部分が消耗して徐々に壊れていくということです。
何十回も真剣白刃取りをしていたら、手のひらの皮は削れるし、腕が疲れてきますよね。 ちょっと例えに無理がありますが、先ほどの部品は使っているとだんだん無くなってきてしまいにはブレーキが効かなくなります。
また、上手く平らに無くなってくれれば良いのですが、ディスクローターやディスクパッドは段がついて削れたり、いわゆる編摩擦したりします。
なぜ偏摩擦がいけないのか?
まず、ディスクローターとディスクパッドが当たる面積が少ないので効きが悪くなる。
→危険
そのままにしておくと、少ない部分に負担がかかり、直ぐに削れて無くなってしまう。
→お金がかかる
なぜ偏摩擦するのか?
原因のひとつに、キャリパーの動きが悪いことが挙げられます。
なぜ動きが悪くなる(ちゃんとディスクパッドを押さない)のか?
それはキャリパー にはピストンという部品があって、実際にはピストンがディスクパッドを押しているのですが、そのピストンがちゃんと動かないのです。
原因は中のゴムの劣化です。
キャリパーを分解してみましょう。
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↑これがキャリパー本体 |
↑中のゴム(シールっていいます) |
↑ピストン |
これらをしっかり綺麗に磨き、中のゴムを交換することを、キャリパーのオーバーホールといいます。
この作業を行うことで、各部品はしっかり働くことが出来、ブレーキもしっかりと効くのです。逆にほったらかしにしておくと、完全に動かなくなり、キャンパーやピストン丸ごと交換になるのです。
いつ交換するべきか?
40000キロに一回などといわれますが、使用状況や年数によっても違ってきますので、 タイミングについてはこちらで判断させてもらうのがベストかと思っております。
以上が簡単な説明ですが、実際にはピストンを動かすためにブレーキオイルが使われていたり、踏む力を強くするマスターバックやシリンダーなど各部品で構成されておりますので各部分の良し悪しはご相談ください。